田舎の冠婚葬祭

投稿者: | 2023年1月13日

報恩講の話

我が家は浄土真宗で東本願寺の門徒です。

1月に行われる報恩講といってお寺のお坊さんが各家をまわり仏壇の前でお経を

あげてもらいます。

一年に一度のことで仏壇や部屋の掃除をして接待のためのお菓子の用意をします。

田舎では一番いい部屋の座敷に仏壇があり、ほとんど使っていないので掃除も

一か月に一度程度するのですが、それでも今回は念入りに掃除をしました。

報恩講は

最近までお坊さんの後について一軒の家に一人出て、まる一日 村中を一緒に回り各家の

仏壇を拝みます。

しかし、今の時代はどこの家もお年寄りが多くなり若者は少なくなったのでお茶を入

れる家族もいなくなりお年寄り1人の家では接待も出来ないようになりました。

そこで、お坊さんの後について回ることを廃止にして各家をお坊さん1人だけでまわり

お茶出し接待も簡単にして簡素化をはかりました。

以前は1日中お坊さんの後についてまわるので夜になるとクタクタに疲れていました。


冠婚葬祭の話

最近まで付合いが大変で親戚でもなんでもないのに入院すればお見舞いが1万円

お葬式の香典は1~2万円 それに村中で仕事を休み葬式の手伝いをしていました。

結婚式は村中の人を招待して飲めや歌えで御馳走をだしていました。

お呼ばれするので、お祝いは1万~3万円です。

あれやこれやでお金の付き合いは本当に大変でした。

現在は簡素化のお蔭でお付合いにいるお金はすごく少なくなりました。

10年ほど前のことですが

1か月のあいだに村のご近所さんが8人くらい次々と亡くなったことがありました。

その時は見舞いと香典と諸七日~49日までのお供えなどに月約20万円を超えた

ことがありました。

お金が無い時だったので本当に涙も出ないくらい辛かったことがありました。

今は簡素化になり付き合いにお金もあまり要らなくなりましたが、これが本当の

すがたではないかと思っています。

親戚でもなんでもないのに同じ地域にすんでいるだけで冠婚葬祭にお金がたくさん

いるのは お互いに無駄なことだとおもいます。

これで、田舎も少し暮らしやすくなりました。

段々と1人暮らしが多くなり年金だけで生活する人も多くお金を使わない生活をしな

いと長生きをすればするほとお金に困ることになります。

しかし田舎のいいところは

米や野菜をつくり ある程度 自給自足の生活が出来ることかなと思っています。