ある家族の物語
その日、明美は朝からイライラしてました。
原因は、義母が「朝食のかたずけが遅い。ノロノロしないで速くしろ。」と叱られました。
明美 「 みんなの食事の支度をしていると遅くなるのが当然 」いつもは義母に言われてもジッと我慢していましたが、その日はいつになく腹が立ち反発したのです。
いつもこうやって義母は怒る。何が気に入らないのだろうとその日は、猛烈に言い返した。
義母も腹を立て「 あんたは何をするにも遅い。親にくちごたえするな」
いつも上から目線で言う義母に泣きながら明美は反発しました。
すると、そこにいた夫が明美の味方をして
「 いつも何をいじめているのだ。」 と怒る
義母は息子が嫁の味方をしたので余計に腹を立て明美に「お前は、何でもいいつける。」
今度は義母と夫の言い争いになり夫は柱に物を投げつけて出て行ってしまったのです。
そして
最初は明美が腹を立てた → 次に義母が腹を立てる → 夫が腹を立てる
次々と怒りが人から人へと伝染していきました。
怒りは人へ伝わっていくのです。
これは何故起きたのだろうか
普段から明美は義母に対する怒りがあり積もり積もって胸の奥に塊のように溜まっていました。
義母も明美の怒りを、いつも感じていたので明美を叱ったり怒ったりしていたのです。
一緒に暮らしていれば、相手が怒っているくらいのことは分かります
明美も毎日一緒に暮らしていると義母に自分の考えと違うことをしたり言われたりすると小さなことで心にたまっていきます。
小さなことも積もれば次第に大きな塊になっていきます。
溜まれば出さなければ心が壊れます
小出しに鬱憤を晴らしていれば、あまり溜まらないけれど、人の悪口を言ってはいけないと思っていた明美は自分の母にも誰にも話せずにいました。
そして溜まった怒りが、時々に大爆発をするのです。
心は相手に鏡のように映ります。
怒りも相手に鏡のように映り、きっかけがあれば自分も相手も周りの人にも伝染していき、お互い同士が爆発するのです。
つまり怒りを溜めないようにすればいいのです
怒りが溜まらないようにするにはどうすればいいのでしょうか ?
誰かに愚痴る
小出しに言いたいことを相手に言うとか
解決方法は…………………………
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